BobDylan『Chronicles』

Chronicles

Chronicles

まだ読み始めたばかりなんだけど、想像通りの文体でカッコイイ。感性は繊細なのにすごくタフというか(まぁ、とうの昔に還暦すぎたじいさんにカッコイイというもなんだけど)。
 まだ二十歳にもならないディランが、様々な人物や文学作品、そして音楽と出会って自分を(そして新しい音楽のスタイルを)模索し、確立していく過程が詳しく書かれているんだけれど、その描写がすごく鮮やか。読んでいると頬を冷たい風が撫でていくような感じがする。表紙に引用されている評は「心臓を貫かれて」のマイケル・ギルモアさんだったので驚いた。

僕が二枚目に買った洋楽のアルバムはボブ・ディランのベストだった。中学生のころで、自分でも背伸びだな、と思った。聴いているうちにすごく好きになって、今でも良く聴いてる。ちなみに一枚目がジミヘンで、三枚目はレッド・ツェッペリン