ジェームズ・マン『ウルカヌスの群像』

ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争

ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争

ブクオフでほぼ半額で購入。ずっと読みたいと思っていたんだけど、値段のせいであきらめていたので、棚にあるのを見つけた時はとても嬉しかった。前から感じていたんだけど、大学のある街の古本屋さんは平均的に本の質が高い気がする。学生もそうだけど、教授がいろいろな本を落としているんだと思う。謹呈の紙がついたままの本を買ったこともある。

で、読み始めてみて、手に入れたとき以上に満足。
ウルカヌスというのはブッシュ政権外交政策を形作った6人の政府高官のこと。彼らの知的、政治的履歴が数十年前までさかのぼって書かれている。ものすごく厚い本だけど、全然退屈じゃない。参考文献を見るとものすごい量の資料やインタビューで、いろいろな角度からウルカヌスたちが論じられている。

大学の国際関係や国際政治の授業はどれもつまらなかったけど、こういう本と先に出合ってたら随分と違ってたんだろうなー。