Robert Goddard『Play to the End』

Play to the End

Play to the End

やっぱりゴダードは面白い!
巧妙なプロットのミステリー(サスペンス)というだけじゃなくて、そこに人々の想いを乗せるのがすごく上手いなーと思う。そして、歴史の波間に消えていく無名の人々の想いを汲むことが出来るのは、(ゴダード十八番の)日常生活で苦闘する頼りない主人公なのだと思う。
改めて、ゴダード島田荘司さんの作品には共通点がある感じがした。島田さんの作品の背後にある精神性がイギリス的、というか。今回のゴダードの小説も、途中からどうしても石岡さんの顔が浮かんで仕方なかった。へたれっぷりが似てるんだよね(笑)。