働き始めてすぐの頃、酔いも手伝って人の噂話や悪口を言うおじさんたちの顔を見て、「誰かの悪口を言う時の顔は自分が思っている以上に醜い」なんて思っていたけれど、それから何ヶ月かが経ち、同僚の性格の悪さにたまりかねて、気の合う友人に愚痴をこぼしている自分の顔はきっと同じように(あるいはそれ以上に)醜いのだろう。
 日常に含まれるささやかな酸に少しずつ腐食されつつあるような気がします。きっとそれは望めばいくらでも抗おうとできるものなのだろうけれど。防げるものなのだろうけれど。そして自分も時には加害者になってしまっているのだけれど。
 自分で決めたささやかなルール(だけ)は守れる大人になりたいな、と思う。
Shout Praise,Whisper criticism.