虹の女神@サイエンスホール

(未見の方はご注意下さい)

虹の女神」の試写会に行ってきました。
映画なんかに出てくる女優さんを、改めて「きれいだな」と思うことは余りないのだけれど、この映画の上野樹里さんはすごく素敵だった。まぁ、ジョゼと虎のイメージが強すぎたせいもあるのかもしれないけれど。

 美しい映像に切なさを感じながらも、どこかひっかかるものを感じながら見ていた。違和感と言い切ってもいいかもしれない。たぶんその理由は、(少なくとも僕の感覚では)描かれている感情の質が、大学生というよりも、むしろ中学生や高校生のそれに近いと感じたからだと思う。あおいの秘めた思いも岸田の鈍感さも、大学サークルじゃなくて、中学校やせいぜい高校を舞台にしてこそしっくりくる類のものなんじゃないか。
 記憶を主題にする映画だからこそ、そのような微妙な感覚の差異にひっかかってしまいました。