補足2

ごめんなさい。供給曲線(tについて)の話は僕が全面的に間違ってました。教科書の議論が全く正しいし、誤植でもないです。知ったような口を聞いてしまい、ホントにごめんなさい。ただ式の導出があまりにも省略されすぎているため(「以上から分かるように」と書かれているが絶対にわかりっこない)、中村さんが憤ったのも無理が無いと思いますし、その意味で、間違いではないが非常に不適切な記述であると思います。申し訳ありませんでした。

詳しくは適当なミクロ経済学の教科書を読んでいただきたいのですが、以下で大雑把に理由を説明します。
供給曲線とは、限界費用曲線、つまり総費用曲線を数量で微分したもののことです。今従価税率tの課税が新たになされたとき、数量をQで現すと、総費用はtQ増加します。よって課税後の限界費用曲線はtだけ上方にシフトすることになります。だから課税後の消費者価格と生産者価格の関係は従価税率tを使って、Pc=Pr+tと書いても問題が無いわけです。



「お前みたいなのがいること自体が経済学教育がダメなことの証拠じゃないか」とお叱りを受けそうですが、経済に関しては全くの独学なのでその辺は御容赦下さい。

追記(2月18日)

コメント欄でも指摘していただいたのですが、上の文章「従価税率」はすべて「従量税率」の誤りです。それでtに関してはやっぱり「税額」ですね。個数に割合をかけても単位は個数ですものね。
で問題となる記述の2ページ前に、「取引数量一単位あたりについて一定の税額を定める従量税」と従量税の定義があるので、やっぱり教科書の「従量税率をt」という表記が間違っていることになるです。
申し訳ありませんでした。